「でしゃばり」とは、自分の本来関わらないようなところまで割り込む人を指します。
お節介で迷惑というニュアンスですが、逆に積極性の表れとも言えるでしょう。
「でしゃばり」という花言葉の花は、新人教育で、空気の読み方を伝える段階の人に贈るのに向きます。
既に出来上がったグループに中途参加する時、「自分のような者がでしゃばりますが」という謙遜として、既存のメンバーに贈るのも意味が合うでしょう。
いずれにしても一歩間違えると相手への悪口になるため、加減の難しい花言葉で、うっかり贈ってしまわない注意も必要です。
「でしゃばり」の花言葉を持つ花
「でしゃばり」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「キンギョソウ(金魚草)」
オオバコ科キンギョソウ属の多年草です。
金魚のヒレを思わせる花弁や、暖色の花色が名前の由来です。
多数の金魚が群れてパクパク口を開くイメージから「おしゃべり」という花言葉が付きました。
「おしゃべり」な人というのは、グループ内でも話の中心にいたがるため、自分が詳しくなかったり関係のない話題にも嘴を挟みます。
この連想で「でしゃばり」という花言葉が付きました。
他の花言葉は「不作法」「図々しい」「傲慢」と印象が近いものと、「清純な心」「快活」「推定」「涼しげ」という比較的良い言葉が混じります。
使い分ける場合は、どちらのつもりかはっきり文字にして伝えましょう。
曖昧に伝えると、尾ひれを付けて言い触らすタイプの相手です。
他の花では、「ルコウソウ」にも「でしゃばり」という花言葉が付きます。
「でしゃばり」と似た意味の花言葉を持つ花
「でしゃばり」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「ルピナス」
マメ科ルピナス属の多年草です。
直立した花茎に等間隔に小花を付け、「竿燈祭り」の提灯のような形で咲きます。
花は白から赤、赤から黄色、青紫、複色とカラフルです。
「ルピナス」は古代ギリシャ語で狼を意味します。
肥料をよく吸う性質が、家畜を貪る狼に喩えられたのです。
ここから「貪欲」という花言葉が付きました。
知識や経験を積むため「貪欲」に振る舞う意欲的な新人は、「でしゃばり」に見えるため、近い意味と言えるでしょう。
他の花言葉は「欲深い心」「多くの仲間」「制覇」「空想」「いつも幸せ」「あなたは私の心に安らぎを与える」で、方向性が様々な言葉が混じります。
「イヌタデ(犬蓼)」
タデ科イヌタデ属の一年草です。
道端にしばしば見られる草で、「タデ」の名はありますが、辛味がある訳ではなく用途に乏しい事から、「人間の用途に満たない」という意味で「イヌ」が付きます。
花はピンク、稀に白で、茎に連なって花穂を作り、その後赤い果実から「アカノマンマ(赤の飯)」という別名で呼ばれる事もあります。
赤いのは果肉部分で、内側の種子は黒です。
役に立たない雑草というイメージと、人間に忠実な「犬」が合わさり、「あなたのために役立ちたい」という花言葉が付きます。
健気な言葉ですが、実力が伴わない人が言っても「でしゃばり」と思われるだけです。
他に「でしゃばり」と意味が近い花は、「世話好き」の「サルスベリ(百日紅)」があります。
まとめ
「でしゃばり」という花言葉を持つ花は「キンギョソウ」「ルコウソウ」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「ルピナス」「イヌタデ」「サルスベリ」などがあります。
悪い意味のも良い意味にもなるため、誤解のないよう意図ははっきり伝えましょう。