ふわふわした姿が可愛い「たんぽぽの綿毛」は、キク科タンポポ属のタンポポの果実が実った状態です。
タンポポは花弁が集まったような姿をしていますが、1枚の花弁に見える部分が1つの花で、これが受粉し(種類によっては単性で)1つの果実を作ります。
果実は「痩果」に分類され、表から見えるのは果実の果皮で、その内側に種子があるという二重構造です。
綿毛は「冠毛」と呼ばれ、これを利用し風に乗って生息域を広げます。
今回は、「たんぽぽの綿毛」の花言葉について解説します。
「たんぽぽの綿毛」の花言葉
「別れ」「別離」「神様のお告げ」といいます。
空を飛んでいくという性質が元になっていますが、大きく意味の違う花言葉が含まれるので、誰かに贈る時はどちらの意味か詳しく伝えましょう。
特に「別れ」のつもりで渡す時は、後で顔を合わせてフォローする事も困難なので、気を付けるべきです。
「別れ」
綿毛が飛んでいく事から付いた花言葉です。
別れには様々な形があります。
悲しい別れや不本意な別れもあるでしょう。
一方、ポジティブな別れもあります。
どんなにその時は相性が良くても、未来の道が分かれているなら、無理に引き留めるのではなく、後押しすべきです。
「たんぽぽの綿毛」が持つ「別れ」のイメージがどちらかといえば、ポジティブな別れの方でしょう。
卒業など、後により良い未来が期待される場面で、別れる相手へ贈ったり、ディスプレイとして飾るのに向きます。
一方、恋人との別れ話に添えるには、意味がネガティブで、花のイメージとしても少々ファンシーすぎるでしょう。
「別離」
こちらも同じ別れの意味ですが、離れ行く印象が強まり、より飛び去る綿毛の姿と合致します。
分かれた道が、先で一層広がっているようなイメージです。
卒業の時、地元に残らないどころか、活躍の場が海外に向かう予定の先輩などへ贈ると、特に意味が良く合います。
別れた人との再会は嬉しいものですが、大きく飛び立つ人にとっては、遠く離れ再会が難しいほど、めでたく喜ばしいものです。
「神様のお告げ」
西洋の占いで、「たんぽぽの綿毛」を一息に吹き飛ばせれば、意中の人と思いが通じている、というものがあります。
運命を知る神様が、お告げで知らせてくれるという意味の花言葉です。
神様と直接話が出来る人は、そうはいないでしょう。
だとすると、お告げがあったとしても、曖昧な仄めかしで、気付かない人も多い筈です。
ですが心配は要りません。
神様が友好的であれば、致命的な間違いへ向かった時こそ、お告げで止めてくれるでしょう。
従って、タンポポ占いの結果がどうあれ、「良いお告げが出ているから頑張れ」と、親しい人を応援するのに向く花言葉です。
まとめ
「たんぽぽの綿毛」は、有り触れたものです。
花言葉を知れば、その不思議な性質に改めて興味が湧くでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。