「お疲れ様」という花言葉の花は、大きな仕事を成し遂げた人へ、労いの気持ちを伝える贈り物になります。
外勤帰りのようなちょっとしたカジュアルな挨拶にも、ひと休み出来る場所に飾っても意味が合います。
見た目や香りなど、癒される花を選べば、より気持ちが伝わるでしょう。
「お疲れ様」の花言葉を持つ花
「お疲れ様」という花言葉を持つ花は、ありません。
「お疲れ様」と似た意味の花言葉を持つ花
「お疲れ様」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「シクラメン」
サクラソウ科シクラメン属の多年草です。
地中に塊茎を作り、これを豚が掘り出して食べるとの想像から「ソウズ・ブレッド(雌豚のパン)」という別名もあります。
花は下向ですが、裏返った花弁が空を向きます。
花色は白から赤、黄色、紫、複色です。
香りは乏しい花でしたが、平成期以降、芳香性品種も開発されています。
下向きの花が、今まで歩んだ道を振り返っているように見える事から、「退職と別れの言葉」という「お疲れ様」の気持ちがこもった花言葉が付いています。
他の花言葉は「遠慮」「内気」「はにかみ」「絆」などです。
控えめながら頑張って来た社員の定年退職祝いに合いそうですが、「疑いを持つ」という不穏な花言葉も付くため、カードなどで贈る花言葉ははっきりさせましょう。
退職時の花の意味は、案外気になり、しかも聞き返せないものです。
「ガザニア(勲章菊)」
キク科クンショウギク属の多年草です。
花は一重または二重のキクの姿で、光沢のある花弁が放射状に並びます。
この整った花が陽光を受けて輝く姿を「勲章」に喩えたのが、別名の「勲章菊」です。
勲章を与えられるような、大きな功績をイメージして付いた花言葉が「あなたを誇りに思う」です。
当然、片手間で運良く果たした功績をここまで褒めません。
そこに至る不断の努力を認めた言葉で、「お疲れ様」という意味が多分に含まれているのです。
「アンスリウム」
サトイモ科アンスリウム属の総称です。
黄緑の小花が直立する花穂を作り、それを支える台座のような「仏炎苞」がカラフルに色づき、全体として1つの花に見えます。
ハート型の仏炎苞を、人に差し出しているような姿から、「温かいもてなし」「献身的な愛」という花言葉が付きます。
ホテルなどで旅人を迎える時の、「お疲れ様」と近い意味の言葉です。
他の花言葉は「情熱」「煩悩」「飾らない美しさ」「恋に悶える心」「戯れの恋」と情熱的なので、誤解しそうな相手には花言葉を限定して伝えましょう。
他に、ホテルで「お疲れ様」を伝える花としては、「クレマチス」に「旅人の喜び」という花言葉が付いています。
これは、西洋の古い習慣で、「クレマチス」が宿の前に植えられていたからです。
まとめ
「お疲れ様」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花は「シクラメン」「ガザニア」「アンスリウム」「クレマチス」などがあります。
花自体でも癒されるようなものが選べれば、一層労いを伝えられる、良い贈り物になるでしょう。