「死を悼む」という花言葉の花は、亡くなった親しい人を送るときや、その後の墓参りのお供えなどに向きます。
大切の人を失う事は、気分を大きく落ち込ませ、時に残らない傷になる事があります。
死を悼む花は、相手のために贈る花であるのと同時に、あなたの心を整理し慰める意味もあるのです。
「死を悼む」の花言葉を持つ花
「死を悼む」という花言葉を持つ花は、ありません。
「死を悼む」と似た意味の花言葉を持つ花
「死を悼む」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「シダレヤナギ(枝垂れ柳)」
ヤナギ科ヤナギ属の総称です。
花は雄しべが密集した花穂を作りますが、主に花よりも垂れ下がる枝を鑑賞します。
その姿を哀しみにうなだれる人に喩え、「哀悼」という「死を悼む」と近い意味の花言葉が付きます。
他の花言葉は「我が胸の哀しみ」「見捨てられた愛」「独身主義」「素直」「従順」「勝利の祝賀」など、様々なものが混じるため、他の意味で贈りたい時は、カードなどで贈りたい花言葉をはっきり伝えましょう。
「ピンクのカーネーション」
ナデシコ科ナデシコ属のピンク色品種です。
花は切れ目の入った花弁が特徴的です。
かつて「白いカーネーション」が亡くなった母、「赤いカーネーション」が存命の母に贈る、という風に使い分けた時代がありました。
その中間の色である「ピンクのカーネーション」には死別して間もない頃をイメージした、「あなたを決して忘れません」という花言葉が付きます。
「死を悼む」に近い意味として伝えられるでしょう。
他の花言葉は「気品」「母の愛」「感謝の心」「美しい仕草」など、柔らかく温かい言葉が揃います。
忘れない事を伝える花言葉としては「シラン(紫蘭)」に「あなたを忘れない」、「シオン(紫苑)」に「君を忘れない」「忘れぬ心」、「ジニア(百日草)」に「不在の友を思う」「いつまでも変わらぬ心」などがあります。
「ヒガンバナ(彼岸花)」
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草です。
初夏に地上部分は枯れ、秋に入ると芽が出て葉のない花を咲かせます。
茎を中心に小花がひとまわり咲き、これが1つの複雑な形の花に見えます。
ヒガンバナは、飢饉の時の救荒作物として、畑の畦や避難所になる寺院、その近くの墓所などに植えられました。
このため、飢饉や大切な人との死別をイメージさせる「悲しい思い出」という、花言葉が付きます。
悲しみは「死を悼む」に含まれる大きな感情の1つです。
他にも、「スカビオサ」に「私は全てを失った」、「アリウム」に「無限の悲しみ」など、悲しみを表す花言葉が付く花は、多数あります。
また、花言葉は付きませんが「キク」や「白いユリ」なども「死を悼む」場面で飾られる事が多い花です。
まとめ
「死を悼む」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花として「シダレヤナギ」「ピンクのカーネーション」「シラン」「シオン」「ジニア」「ヒガンバナ」「スカビオサ」「アリウム」他様々なものがあります。
多くの花から、思い出に合った花を選ぶ中で、気分も整理されていくでしょう。
